パジェロ(PAJERO)のアイドリングが不安定

症状:

・加速が悪くなり、パワーダウンした感じ。スピードが出ない。
・アイドリング回転数が不安定、回転数が上下して安定しない。
・信号待ちでD(ドライブ)で停止すると、アイドリング回転数が低下、車体が震える。
・信号待ちのアイドリング中、突然、回転数が低下してエンストする。
・排気ガスから黒い煙が出る。

対象車種:

2代目 パジェロ (PAJERO)
・グレード 3.5Lガソリンの全グレード・・・メタルトップワイド・ミッドルーフワイド
・型式 V25W V45W
・販売時期 1997年5月(平成9年5月) ~1999年9月(平成11年9月)

3代目 パジェロ (PAJERO)
・グレード 3.5Lガソリン2005年10月までのグレード・・・ショートエクシード・ロングエクシード
・型式 V65W V75W
・販売時期 1999年10月(平成11年10月) ~2005年10月(平成17年10月)

 

搭載エンジン:

・エンジン型式 6G74(GDI)
・排気量 3496cc  V型6気筒DOHC24バルブ
・ガソリン筒内直接噴射
・無煙プレミアムガソリン(ハイオク)仕様

詳細:

新車の時期には問題ないものの、数年(5~10年)・走行距離で数万キロ(5~10万キロ)が過ぎたころから、徐々にエンジンの調子が悪くなることが多いようです。問題が発生したときには、新車の保証期間が過ぎていることもあり、ディーラーでも解決できず一時しのぎ的な対応となり、最終的な問題解決のためにエンジンの載せ替えを勧められることもあるようです。

パジェロに搭載されているGDI直噴エンジンは、90年代末から2000年代中頃にかけて世界初「GDI」の名で三菱自動車が積極的にアピールし、各モデルに搭載してきたエンジンです。しかし、このGDI直噴エンジンを搭載した車両で、年数が経ち走行距離が増えるとエンジンに不調症状が現れるケースが多発し、2000年代中ごろにはGDIは欠陥エンジンと言われ三菱自動車のラインナップから姿を消しました。

GDIエンジンの不調は、直噴エンジンの構造上の特有の問題として、ごく一部のディーラや整備工場で知られていますが、根本的な解決策はなく、悩まされるユーザも多くいるようです。メーカーとしては、その対策としてか、GDIエンジン専用のエンジンオイルやGDIエンジン専用のプラグの使用、指定されてプレミアムガソリンを必ず使用することを推奨しています。

通常のエンジンは、あらかじめ手前で空気とガソリンを混ぜてから、それを燃焼させて動力を得る燃焼室と呼ばれる場所に送り込みます。一方、GDI直噴エンジンは、空気のみが入った燃焼室に直接ガソリンを噴射しすぐに燃焼させる仕組みです。そのため、直噴エンジンは通常のエンジンと比べて、ガソリンと空気が混ざり合う時間が極端に少なく、きれいに燃焼させることが困難であり、その実用化のために様々な高度な最新技術が必要となりました。

エンジン不調の原因としては、長期間&長走行距離の使用によりエンジン内部に堆積したガソリンの燃えカス(カーボン)が妨げとなり、燃焼室内でのガソリンの正常な燃焼が出来ないため、パワーダウンや不安定なアイドリングやエンストや黒煙などのトラブルを引き起こします。

新車登録からの年数が経過し走行距離を増えてくると、長時間にわたるアイドリングや一定回転数での長時間走行など想定外の運転を行うとエンジンに汚れが堆積してし不調を引き起こし、アイドリング回転数が不安定になるなどの症状が出るのではないかとも言われています。

直噴エンジンでは、特に燃料を噴射するインジェクション周りに汚れが堆積しやすく、これがエンジン内部での正常なガソリンの燃焼を妨げて、不完全燃焼を引き起こし、性能の低下や不安定なアイドリングなど症状も引き起こします。そして、この不完全燃焼が原因となり、エンジン内部にさらに多くの汚れを堆積させ、さらに調子を悪くするという悪循環が繰り返され、エンジンが始動しなくなるほど悪化するケースもあるようです。

対策(解決方法):

基本的には、初期の段階ならば、原因となるエンジン内部の汚れを除去する洗浄 (インジェクション・燃焼室・スロットルバルブ)により解決します。具体的には、洗浄系ガソリン添加剤や薬剤の注入によりエンジン内部を洗浄し、それでも解決しない場合には、やエンジンを分解して清掃するオーバーホールという作業が必要になります。

第1段階:強力洗浄系ガソリン添加剤によるエンジン内部の洗浄(簡単・低コスト)
(上記↑で解決できないときは↓第2段階)
第2段階:ディーラーや整備工場での吸気系統からの洗浄(数万円の費用)

第3段階:部品故障による可能性(スロットルバルブやセンサーなど)(数万円の費用)

第4段階:エンジンのオーバーホールもしくはエンジン交換(数十万円の費用)

※強力洗浄系ガソリン添加剤は効果の弱い市販製品でなく、専用製品を使う必要あり。

参考:OH+PRODUCTS 強力洗浄系ガソリン添加剤